孝霊天皇の鬼退治 

孝霊天皇の鬼退治(1) 妻木(むき)

伯耆国(鳥取県西部)の紀氏の末裔である進家の伝承などが記された『紀氏譜記』(1761年)には、孝霊天皇の鬼退治伝承が書かれています。この『紀氏譜記』では、孝霊山や妻木晩田遺跡で有名な妻木地区が舞台地となっています。
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出雲の内神社の謎 ~内臣~

出雲国の式内社に内(うち)神社があります。大和にも、同名の宇智(うち)神社があります。内臣の神社と仮定すると、違ったものが見えてきます。
出雲族とは?

初期ヤマト王権と出雲族

『日本書紀』『古事記』には、出雲の事代主命が関係した豪族(磯城県主家)が初期ヤマト王権を支えてきたことが書かれています。神武天皇の東征する前より、大和に先住していたことも記載があります。初期ヤマト王権時代の磯城氏についてまとめてみました。
神様 

【貝の女神たちの考察】支佐加比売命・ 宇武賀比売命

大国主命の再生神話に登場する支佐加比売命・ 宇武賀比売命は、現代では赤貝とはまぐりの女神と解釈されています。しかし、本居宣長などの先人の研究を読むと、別の解釈もできます。
多具国

いにしえの出雲は多具の国と呼ばれていたのだろうか。

『尾張国風土記』のホムツワケ伝承では 多具(たく)国の神として阿麻乃弥加都比女(あまのみかつひめ)が登場します。しかし、記紀神話のホムツワケ伝承では、出雲の大神として葦原色男大神(大国主命)が登場するのです。もしかすると、いにしえの出雲国はtたくことと呼ばれていたのでしょうか。
多具国

宗像姉妹の村  多久と多伎

多伎都比古命と阿陀加夜努志多伎吉比売命、おなじ「多伎」つながりである。
氏族・豪族

加茂岩倉遺跡の加茂神社  賀茂族

加茂岩倉遺跡近くの加茂神社の祭神の分析を通して、奈良や京都の賀茂族の整理を行ってみました。奈良時代以前にも、加茂神社の前身である「矢代社」「屋代社」は、京都や奈良の賀茂神社となんらかの関係があったのでしょうか。
なぜなに祭祀事典

荒神(こうじん)とは?

荒神とは、山陰や中国地方で、盛んな民間の祭祀です。藁蛇を作成して神木に巻き付けるという地域の祭りですが、荒神の起源や祭神について、民俗学ではさまざまな説があります。民俗学における荒神についての説をまとめてみました。
氏族・豪族

『出雲国風土記』の物部氏

『出雲国風土記』(733年)の地名起原に古代豪族 物部氏の祖神である経津主神、布都努志命(ふつぬしのかみ)が登場します。また、楯縫郡には、郡司を勤める物部氏の名前が見られます。奈良時代の文献では、物部氏の足跡が随所に見られということです。
神様 

年神、大歳神とは?

しかし、『古事記』(712年)に書かれている大年神(大歳神)の系譜や昭和時代までに残ってきた習俗を調べてみると、単純に1年の時間の単位神ということではなく、多様な意味をもった神だとわかります。